この記事でわかること

Q. デューデリジェンスとは何ですか?
A. 不動産購入前に行う詳細な調査・評価のことです。物件の物理的状態、法的問題、収益性などを多角的に調べ、投資判断の材料にします。
Q. デューデリジェンスの費用はいくらかかりますか?
A. 自分で調査する部分は無料です。インスペクションを依頼する場合は5〜15万円、不動産鑑定は30〜50万円程度かかります。
Q. どのくらいの期間が必要ですか?
A. 買付申込から契約まで通常2〜4週間程度で、この間にデューデリジェンスを実施します。急ぐ場合は1〜2週間で完了することも。
Q. デューデリジェンスで問題が見つかったらどうしますか?
A. 問題の程度により、価格交渉、契約条件の追加、または購入見送りを判断します。事前に発見できることがデューデリジェンスの価値です。
Q. 不動産業者の調査だけでは不十分ですか?
A. 業者は売買成立が目的のため、すべてのリスクを詳しく調べないこともあります。買主自身で確認すべき項目を理解しておくことが重要です。
物件デューデリジェンス完全ガイド|購入前調査の全体像
物件選び・エリア 公開: 2025.01.23

物件デューデリジェンス完全ガイド|購入前調査の全体像

デューデリジェンスとは

デューデリジェンス(Due Diligence)とは、投資や取引の前に行う詳細な調査・評価のことです。

不動産投資では、購入前に物件のリスクと価値を正確に把握するために実施します。

目的:

  • 隠れたリスクの発見
  • 適正価格の判断
  • 収益性の検証
  • 法的問題の確認

デューデリジェンスの4つの領域

1. 物理的デューデリジェンス

建物・土地の状態を調査します。

調査項目確認方法
建物の劣化状況インスペクション
修繕履歴売主・管理会社から入手
設備の状態現地確認
土地の状態現地確認、地盤調査
境界測量図、現地確認

2. 法的デューデリジェンス

法律上の問題がないかを調査します。

調査項目確認方法
登記内容登記簿謄本
抵当権・差押え登記簿謄本
建築確認・検査済証売主から入手
用途地域・建ぺい率市区町村、重要事項説明
違法建築の有無建築確認申請との照合
境界紛争売主ヒアリング

3. 経済的デューデリジェンス

収益性と財務状況を調査します。

調査項目確認方法
家賃収入レントロール
入居率推移過去データを売主から
家賃相場周辺調査、ポータルサイト
経費管理会社から収支実績
固定資産税納税通知書
修繕費見込みインスペクション結果

4. 環境デューデリジェンス

周辺環境とリスクを調査します。

調査項目確認方法
ハザードマップ市区町村のWebサイト
土壌汚染過去の用途確認
周辺の嫌悪施設現地確認
将来の開発計画都市計画図
騒音・臭気現地確認(時間帯を変えて)

入手すべき書類一覧

売主から入手

  • 登記簿謄本(登記事項証明書)
  • 公図・地積測量図
  • 建築確認申請書・検査済証
  • 固定資産税評価証明書
  • レントロール
  • 賃貸借契約書(全戸分)
  • 修繕履歴
  • 管理委託契約書
  • 過去の収支実績

自分で取得

  • 登記簿謄本(最新)
  • 用途地域等の証明書
  • ハザードマップ

インスペクション業者から

  • 建物状況調査報告書

デューデリジェンスのフロー

【物件情報入手】

【初期スクリーニング】
  - 立地・利回り・価格の確認
  - 明らかなNG要因の有無

【買付申込】

【詳細デューデリジェンス】
  - 書類確認
  - 現地調査
  - インスペクション
  - 周辺調査

【リスク評価・価格交渉】

【最終判断】
  - 購入/見送り/条件変更

【売買契約】

チェックリスト

物理的チェック

  • 外壁のひび割れ・剥がれ
  • 屋根の劣化状況
  • 基礎のひび割れ
  • 雨漏り痕
  • シロアリ被害
  • 設備の動作確認
  • 共用部の状態

法的チェック

  • 所有権の確認
  • 抵当権の有無
  • 建築基準法違反の有無
  • 接道義務の充足
  • 境界の明確さ

経済的チェック

  • 家賃の相場比較
  • 空室率の確認
  • 滞納者の有無
  • 必要修繕費の見積もり
  • 融資条件の確認

環境チェック

  • 洪水・土砂災害リスク
  • 周辺の嫌悪施設
  • 治安状況
  • 将来の開発計画

問題発見時の対応

価格交渉

修繕費用や収益減少分を根拠に値引き交渉。

例: 「インスペクションで外壁塗装が必要と判明しました。費用150万円を考慮した価格をお願いします。」

契約条件の追加

  • 瑕疵担保責任の範囲拡大
  • 修繕を売主負担で実施
  • 特約条項の追加

購入見送り

重大な問題が発見された場合は、購入を見送る勇気も必要。

まとめ

  • デューデリジェンスは購入前の必須プロセス
  • 物理・法的・経済・環境の4領域を調査
  • 必要書類を漏れなく入手・確認
  • 問題発見時は交渉または見送りを判断

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