この記事でわかること

Q. インスペクションとは何ですか?
A. 建物の専門家が構造、雨漏り、設備などを調査するサービスです。購入前に建物の状態を把握し、修繕費用の見積もりや価格交渉に活用できます。
Q. インスペクションの費用はいくらですか?
A. 一般的な木造アパートで5〜15万円程度です。規模や調査内容により変動します。投資額を考えれば安い保険と言えます。
Q. 築古物件でインスペクションは必要ですか?
A. 強く推奨します。築古物件は隠れた瑕疵リスクが高く、購入後に高額な修繕費用が発生する可能性があるためです。
Q. インスペクションで何がわかりますか?
A. 外壁・屋根の劣化状況、雨漏りの有無、シロアリ被害、設備の状態、構造上の問題などがわかります。
Q. どのタイミングで依頼すべきですか?
A. 売買契約前(買付申込後〜契約前)がベストです。調査結果を契約条件や価格交渉に反映できます。
インスペクションの活用法|築古物件の調査ポイント
物件選び・エリア 公開: 2025.01.23

インスペクションの活用法|築古物件の調査ポイント

インスペクションとは

インスペクション(建物状況調査)とは、建築士などの専門家が建物の状態を調査するサービスです。

2018年4月から宅建業法が改正され、不動産売買時にインスペクションの説明が義務化されました。

調査項目

基本調査項目

部位調査内容
外壁ひび割れ、剥がれ、塗装劣化
屋根瓦のずれ、防水層の劣化
基礎ひび割れ、沈下、腐食
床下シロアリ被害、湿気、腐朽
小屋裏雨漏り痕、断熱材の状態
設備給排水、電気、ガス

築古木造で特に重要な項目

  1. 雨漏りの有無

    • 天井・壁のシミ
    • 小屋裏の雨漏り痕
  2. シロアリ被害

    • 床下の蟻道
    • 木部の食害
  3. 構造材の状態

    • 土台・柱の腐朽
    • 傾き・歪み
  4. 外壁・屋根の劣化

    • 塗装の剥がれ
    • 防水層の劣化

インスペクションの流れ

1. 業者選定・依頼

2. 日程調整(売主の許可取得)

3. 現地調査(2〜3時間)

4. 報告書受領(1週間程度)

5. 結果を契約交渉に活用

費用の目安

物件規模費用目安
戸建・小規模アパート5〜8万円
中規模アパート(6〜10戸)8〜12万円
大規模物件15万円〜

オプションで床下進入調査、屋根上調査などを追加すると費用が増えます。

調査結果の活用法

1. 購入判断

重大な瑕疵が見つかった場合、購入を見送る判断ができます。

購入中止を検討すべきケース:

  • 構造材に深刻な腐朽がある
  • シロアリ被害が広範囲に及ぶ
  • 基礎に大きなひび割れがある
  • 雨漏りが複数箇所で発生

2. 価格交渉

修繕が必要な箇所が見つかれば、その費用を根拠に価格交渉できます。

例:

  • 外壁塗装が必要 → 150万円分の値引き交渉
  • 給排水管の交換が必要 → 100万円分の値引き交渉

3. 修繕計画の作成

いつ、どの部分に、いくらの修繕費用がかかるかを予測できます。

4. 契約条件への反映

瑕疵担保責任や修繕条件を契約書に盛り込む根拠になります。

依頼先の選び方

資格

  • 既存住宅状況調査技術者(国交省認定)
  • 建築士

選定ポイント

  1. 実績:築古物件の調査経験
  2. 独立性:売主・仲介業者と利害関係がない
  3. 報告書:写真付きで詳細な報告書を作成
  4. 保険:万が一の見落とし時の賠償保険加入

インスペクションの限界

インスペクションは非破壊検査が基本です。

わからないこと:

  • 壁内部の配管状態
  • 天井裏の全域
  • コンクリート内部の鉄筋腐食

見えない部分に隠れた瑕疵がある可能性は残ります。

費用対効果

数千万円の投資に対して、5〜15万円のインスペクション費用は安い保険です。

見逃した場合のリスク:

  • シロアリ被害の駆除・補修:50〜200万円
  • 雨漏り補修:30〜100万円
  • 外壁塗装:100〜200万円
  • 給排水管交換:50〜150万円

インスペクションで事前に把握できれば、想定外の出費を防げます。

まとめ

  • インスペクションは築古物件購入の必須プロセス
  • 費用は5〜15万円で、投資額に対して安い保険
  • 購入判断、価格交渉、修繕計画に活用可能
  • 契約前のタイミングで依頼する

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