リスク管理 公開: 2025.01.15
シロアリ被害の発見と対策|木造特有のリスク
シロアリリスクとは
シロアリリスクとは、木造建物がシロアリの食害を受け、構造体が損傷するリスクのことです。
築古木造アパートでは特に注意が必要なリスクの一つです。
シロアリの種類と特徴
日本の主なシロアリ
| 種類 | 分布 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヤマトシロアリ | 全国 | 最も一般的、湿った木材を好む |
| イエシロアリ | 関東以西 | 被害が大きい、乾いた木材も食害 |
活動時期
| 時期 | 活動 |
|---|---|
| 4〜5月 | ヤマトシロアリの群飛(羽アリ) |
| 6〜7月 | イエシロアリの群飛(羽アリ) |
| 通年 | 巣内での活動(気温10℃以上) |
シロアリ被害の発見方法
被害のサイン
| サイン | 状態 |
|---|---|
| 羽アリの発見 | 窓際や照明周りで群飛 |
| 床の沈み・きしみ | 土台や大引きの食害 |
| 柱を叩くと空洞音 | 内部の食害 |
| 蟻道の発見 | 土の筋状の通路 |
| 木粉・糞の発見 | 食害の証拠 |
蟻道とは
シロアリが移動するために作る、土で覆われたトンネル状の通路です。床下の基礎や土台付近で見られます。
点検のポイント
| 点検箇所 | 確認内容 |
|---|---|
| 床下 | 蟻道、土台の食害 |
| 浴室周り | 湿気が多く被害が出やすい |
| 玄関 | 土間との境目 |
| 外周基礎 | 蟻道の有無 |
シロアリ被害が起きやすい条件
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 床下の湿気が多い | シロアリは湿気を好む |
| 換気が悪い | 湿気がこもりやすい |
| 木材が土に接している | 土中のシロアリが侵入しやすい |
| 雨漏りがある | 木材が湿る |
| 築年数が古い | 防蟻処理の効果が切れている |
シロアリ対策
予防対策
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 防蟻処理 | 5年ごとに薬剤散布 |
| 床下換気 | 換気扇の設置、通気口の確保 |
| 湿気対策 | 床下の調湿材設置 |
| 木材と土の分離 | 基礎コンクリートで分離 |
防蟻処理の種類
| 処理方法 | 特徴 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 土壌処理 | 床下の土壌に薬剤散布 | 10〜15万円 |
| 木部処理 | 木材に薬剤を塗布・注入 | 10〜15万円 |
| ベイト工法 | 毒餌で巣ごと駆除 | 15〜30万円 |
駆除・修繕費用
| 内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 予防処理のみ | 10〜20万円 |
| 駆除(軽度) | 15〜30万円 |
| 駆除+部分修繕 | 30〜80万円 |
| 駆除+大規模修繕 | 100万円〜 |
購入時の注意点
事前確認事項
| 確認事項 | 方法 |
|---|---|
| シロアリ被害の有無 | 売主への確認、現地調査 |
| 防蟻処理の履歴 | 過去の処理記録 |
| 床下の状態 | 現地で床下点検 |
インスペクションの活用
購入前の建物調査(インスペクション)で、シロアリ被害の有無を確認できます。
| 点検内容 |
|---|
| 床下の目視点検 |
| 蟻道の有無 |
| 木材の食害状況 |
| 湿気の状態 |
被害を発見した場合
対応の流れ
被害の発見
↓
専門業者に調査依頼
↓
被害範囲の特定
↓
見積もり取得(3社以上)
↓
駆除・修繕工事
↓
定期的な点検(年1回)
業者選びのポイント
| ポイント |
|---|
| 公益社団法人日本しろあり対策協会の会員 |
| 5年保証の有無 |
| 複数社で見積もり比較 |
| 過大な被害説明に注意 |
保険での補償
火災保険での扱い
シロアリ被害は、一般的に火災保険の補償対象外です。
| 補償 | 対象 |
|---|---|
| 火災保険 | 対象外(害虫被害) |
| シロアリ保証 | 駆除業者の保証制度 |
シロアリ保証制度
防蟻処理を行った業者が、5年程度の保証期間内に再発した場合に無償で駆除・修繕を行う制度です。
まとめ
- シロアリは木造物件の重大なリスク
- 羽アリの発見、床の沈み、蟻道が被害のサイン
- 5年に1回の防蟻処理で予防
- 床下の換気・湿気対策も重要
- 購入時は床下点検とインスペクションで確認
- 被害発見時は複数の業者に見積もりを依頼
定期的な点検と予防処理で、シロアリ被害を防ぎましょう。


