この記事でわかること

Q. レントロールとは何ですか?
A. 各部屋の家賃、入居者情報、契約状況などをまとめた一覧表です。物件の収益性を確認するための重要な資料で、購入検討時に必ず入手すべきです。
Q. レントロールで何を確認すべきですか?
A. 各部屋の家賃、空室の有無、入居日(入居期間)、共益費、敷金礼金などを確認します。相場との乖離や長期空室がないかもチェックします。
Q. 家賃が相場より高い場合は問題ですか?
A. 長期入居者の家賃が相場より高い場合、退去後に家賃を下げる必要があり、収入が減る可能性があります。相場家賃で収支を再計算してください。
Q. 空室がある場合どう評価しますか?
A. 空室分は相場家賃で想定し、かつ入居までの期間も考慮します。長期空室がある場合は、入居が決まらない理由を確認することが重要です。
Q. 入居期間の長さは重要ですか?
A. はい。長期入居者が多いと安定していますが、退去リスクも考慮が必要です。一斉退去のリスクや、退去後の原状回復費用も確認しましょう。
レントロールの読み方|収益性を正しく評価する
物件選び・エリア 公開: 2025.01.23

レントロールの読み方|収益性を正しく評価する

レントロールとは

レントロールとは、物件の各部屋の賃貸状況をまとめた一覧表です。

記載される主な情報:

  • 部屋番号
  • 間取り・面積
  • 家賃・共益費
  • 入居者名(または有無)
  • 入居日
  • 契約更新日
  • 敷金・礼金

物件の収益性を判断する最重要資料です。

レントロールの入手方法

仲介業者を通じて売主または管理会社から入手します。

タイミング:

  • 物件資料請求時に依頼
  • 内見前に入手しておく
  • 最新版を契約前に再確認

古いレントロールは情報が変わっている可能性があるため、なるべく最新のものを入手しましょう。

確認すべき項目

1. 家賃と相場の比較

各部屋の家賃が相場と比較して適正かを確認します。

チェック方法:

  • 近隣の同条件物件の募集家賃を調査
  • 不動産ポータルサイトで相場を確認
  • 仲介業者に相場をヒアリング

相場より高い家賃の場合、退去後に下げる必要があり、収益が減少します。

2. 空室の状況

空室状況評価
満室良好
1〜2室空室要確認
長期空室あり注意
半分以上空室要警戒

長期空室の確認ポイント:

  • なぜ空室が続いているか
  • 家賃設定は適切か
  • 設備や条件に問題がないか

3. 入居期間

長期入居者と短期入居者のバランスを確認します。

長期入居者が多い場合:

  • メリット:安定した収入
  • リスク:一斉退去の可能性、家賃が相場より高い可能性

短期入居者が多い場合:

  • リスク:入居付けの手間、原状回復費用の頻度

4. 契約条件

  • 敷金:退去時の原状回復費用に充当
  • 礼金:収入として計上
  • 契約期間:普通借家か定期借家か
  • 更新料:更新時の収入

収益性の再計算

レントロールの家賃をそのまま使わず、以下の調整を行います。

相場家賃での再計算

現状家賃:月40万円(8室×5万円)
相場家賃:月36万円(8室×4.5万円)
年間差額:48万円の減収

相場家賃で利回りを再計算し、投資判断の材料にします。

空室を考慮した計算

満室想定:月40万円
空室率5%考慮:月38万円
年間収入:456万円(満室時480万円から△24万円)

レントロールの注意点

1. サクラ入居の可能性

売却のために一時的に入居者を入れている場合があります。

見分け方:

  • 入居日が売り出し直前に集中
  • 家賃が相場より明らかに高い
  • 敷金礼金がゼロ

2. 法人契約の中身

法人契約は安定しているように見えますが:

  • 社宅として使用しているか
  • 契約企業の業績は安定しているか
  • 撤退リスクはないか

3. 滞納者の有無

レントロール上は入居していても、滞納が続いている場合があります。滞納状況は別途確認が必要です。

レントロールと価格交渉

収益性に問題があれば、価格交渉の根拠になります。

交渉例: 「レントロールの家賃合計は月40万円ですが、相場は36万円程度です。年間48万円の差額を考慮すると、価格は○○万円が妥当ではないでしょうか。」

まとめ

  • レントロールは収益性判断の最重要資料
  • 家賃の相場比較、空室状況、入居期間を確認
  • 相場家賃・空室率で収益を再計算
  • 問題点は価格交渉の根拠にする

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