職業・属性別節税 公開: 2025.01.23
医師のための4年償却活用法|開業医・勤務医別の戦略
医師と4年償却投資の相性
医師は高所得者の代表であり、4年償却投資との相性が非常に良い職業です。
医師の強み:
- 高い所得税率(最大55%)で節税効果大
- 安定した高収入で融資に有利
- 社会的信用が高い
- 収入の見通しが立てやすい
勤務医の4年償却活用
勤務医は給与所得が中心のため、不動産所得との損益通算がシンプルに活用できます。
節税の仕組み
【現状】
給与所得:2,500万円
所得税・住民税:約800万円(税率約32%)
【4年償却投資後】
給与所得:2,500万円
不動産所得:△1,000万円(償却費による赤字)
課税所得:1,500万円
所得税・住民税:約450万円
節税効果:約350万円/年
勤務医のメリット
-
シンプルな損益通算
- 給与所得と不動産所得を通算
- 確定申告で還付を受ける
-
融資で有利
- 安定した高収入を評価
- 属性の良さで好条件
-
本業への影響が少ない
- 管理会社に委託で手間いらず
- 副業規定を気にせず投資可能(多くの医療機関は不動産投資を容認)
注意点
- 時間が取れない:物件選定・管理を任せられる体制作り
- 急な転勤:転勤があっても対応できる物件選び
- 副業規定:念のため勤務先の規定を確認
開業医の4年償却活用
開業医は個人事業主または医療法人として事業を行っており、選択肢が広がります。
個人事業主の場合
勤務医と同様に、事業所得(または給与所得)と不動産所得を損益通算します。
医療法人の場合
医療法人は「医療以外の業務」を行うことに制限があり、不動産投資を直接行うことは難しいです。
対応策:
-
資産管理会社を設立
- MS法人(メディカルサービス法人)を設立
- 不動産はMS法人で所有
- 医療法人からMS法人へ役員報酬を支払い
-
個人名義で保有
- 医療法人の役員報酬を調整
- 個人で不動産投資を行い損益通算
所得分散の活用
開業医は家族への所得分散が可能です。
- 配偶者を不動産管理に関与させる
- 子供に資産承継を見据えた名義で購入
- 家族への給与支払い
投資スキーム比較
| 属性 | 投資名義 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 勤務医 | 個人 | シンプル、損益通算 | 法人節税なし |
| 開業医(個人) | 個人 | 事業所得と通算 | 所得集中 |
| 開業医(法人) | MS法人 | 法人税率適用 | 設立・維持コスト |
| 開業医(法人) | 個人 | 役員報酬調整と組合せ | 複雑 |
シミュレーション例
条件:
- 年収3,000万円の勤務医
- 築古木造アパート1億円を購入
- 建物7,000万円(4年償却)
- 年間家賃収入600万円
4年間の効果:
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 年間償却費 | 1,750万円 |
| 4年間合計償却 | 7,000万円 |
| 節税効果(税率45%として) | 約3,150万円 |
売却時の譲渡税を考慮しても、トータルで大きな節税効果が期待できます。
医師向け物件選びのポイント
1. 管理の手間がかからない物件
診療で忙しい医師には、管理が容易な物件がおすすめです。
- オーナーチェンジ物件(入居者付き)
- 管理会社の評判が良い物件
2. 立地重視
忙しくて物件を見に行く時間がないため、立地で安定性を確保。
- 首都圏の駅近物件
- 空室リスクが低いエリア
3. 出口が見える物件
売却時に困らない物件を選ぶ。
- 需要が安定したエリア
- 建物比率と立地のバランス
注意点
本業への影響
不動産投資にのめり込みすぎて、本業の医療に影響が出ないよう注意。
過度な節税
節税目的が先行しすぎると、本末転倒になるリスク。収益性も重視。
税理士との連携
医師の税務は複雑なため、不動産に詳しい税理士との連携が重要。
まとめ
- 医師は高所得で4年償却との相性が非常に良い
- 勤務医はシンプルな損益通算が効果的
- 開業医は個人・法人の組み合わせで選択肢が広い
- 忙しさを考慮した物件選びと管理体制が重要


