4年償却の基礎 公開: 2025.01.19
法人での4年償却|役員報酬調整と組み合わせた節税スキーム
法人所有のメリット
法人で築古木造アパートを所有すると、個人とは異なる節税戦略が可能になります。
主なメリット:
- 役員報酬との損益調整が柔軟
- 経費の範囲が広い(交際費、出張費など)
- 売却益の税率が一定(個人のような短期・長期の区分なし)
- 複数物件の損益を通算できる
役員報酬調整スキーム
法人の節税で最も効果的なのが、役員報酬との組み合わせです。
例:利益1,500万円の法人
- 償却前利益:1,500万円
- 減価償却費:▲1,250万円
- 課税所得:250万円
法人税等の実効税率は約25%。個人の高所得者(税率55%)と比べて大幅に有利です。さらに利益が圧縮された分、役員報酬を抑えて社会保険料を削減することも可能です。
法人設立のタイミング
すでに個人で高所得がある場合、不動産投資用の法人(資産管理会社)を設立するのが一般的です。
- 合同会社なら設立費用10万円程度
- 維持コストは年間20〜30万円(税理士顧問料、法人住民税など)
- 個人の所得が900万円を超えたら法人化を検討
法人所有の注意点
法人にもデメリットはあります。
- 赤字でも法人住民税(均等割)約7万円が発生
- 社会保険の加入義務
- 融資審査で法人の実績が問われる
- 物件を個人から法人に移す際に譲渡所得税が発生
特に新設法人は融資のハードルが高くなります。個人である程度の実績を積んでから法人化するのが現実的です。
次回は個人と法人の選び方を解説します。


