この記事でわかること

Q. 個人と法人どちらで購入すべきですか?
A. 課税所得900万円が目安です。900万円未満なら個人、900万円以上なら法人を検討してください。ただし出口戦略や融資状況も考慮が必要です。
Q. 1棟目から法人で購入できますか?
A. 可能ですが、新設法人は融資審査で不利になります。1棟目は個人で購入して実績を作り、2棟目以降で法人化するのが一般的なパターンです。
Q. 法人のほうが売却時に有利ですか?
A. 5年以内の売却なら法人が有利です(個人39.63%、法人約25〜35%)。5年超保有なら個人の長期譲渡所得20.315%のほうが有利になります。
Q. 相続対策として法人は有効ですか?
A. 有効です。法人所有なら不動産を株式として分割でき、相続人間での分配が柔軟になります。不動産そのものを分けるより相続手続きがスムーズです。
Q. 個人から法人に切り替えるタイミングは?
A. 個人の課税所得が900万円を超え、2棟目以降の購入を検討する段階が目安です。1棟だけなら維持コストを考慮して個人のままでも問題ありません。
個人vs法人|築古木造アパートはどちらで購入すべきか判断基準
4年償却の基礎 公開: 2025.01.20

個人vs法人|築古木造アパートはどちらで購入すべきか判断基準

判断の基本軸

個人と法人、どちらで物件を購入すべきか。結論から言えば「現在の所得水準」と「出口戦略」で決まります。

所得水準による判断

目安となる分岐点は課税所得900万円です。

課税所得個人税率法人税率推奨
900万円未満33%以下約25%個人でOK
900万円以上33%〜約25%法人を検討
1,800万円以上50%超約25%法人が有利

ただし法人は設立・維持コストがかかるため、1物件だけなら個人で十分なケースも多いです。

出口戦略による判断

売却時の税金は個人と法人で大きく異なります。

個人の場合:

  • 5年以内の売却:短期譲渡所得39.63%
  • 5年超の売却:長期譲渡所得20.315%

法人の場合:

  • 保有期間に関係なく法人税率(約25〜35%)

短期売却の可能性があるなら法人が有利。長期保有前提なら個人の長期譲渡所得20%が有利です。

融資の受けやすさ

実績のない新設法人は融資審査で不利になります。一方、個人は給与所得を返済原資として評価されるため、サラリーマンは融資を受けやすい傾向があります。

1棟目は個人で購入し、2棟目以降で法人を設立するのが王道パターンです。

相続を見据えた判断

将来の相続を考えると、法人所有には別のメリットがあります。株式として分割しやすく、不動産そのものを分けるより柔軟な相続対策が可能です。

次回は5年超売却の重要性を解説します。

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