4年償却の基礎 公開: 2025.01.20
個人vs法人|築古木造アパートはどちらで購入すべきか判断基準
判断の基本軸
個人と法人、どちらで物件を購入すべきか。結論から言えば「現在の所得水準」と「出口戦略」で決まります。
所得水準による判断
目安となる分岐点は課税所得900万円です。
| 課税所得 | 個人税率 | 法人税率 | 推奨 |
|---|---|---|---|
| 900万円未満 | 33%以下 | 約25% | 個人でOK |
| 900万円以上 | 33%〜 | 約25% | 法人を検討 |
| 1,800万円以上 | 50%超 | 約25% | 法人が有利 |
ただし法人は設立・維持コストがかかるため、1物件だけなら個人で十分なケースも多いです。
出口戦略による判断
売却時の税金は個人と法人で大きく異なります。
個人の場合:
- 5年以内の売却:短期譲渡所得39.63%
- 5年超の売却:長期譲渡所得20.315%
法人の場合:
- 保有期間に関係なく法人税率(約25〜35%)
短期売却の可能性があるなら法人が有利。長期保有前提なら個人の長期譲渡所得20%が有利です。
融資の受けやすさ
実績のない新設法人は融資審査で不利になります。一方、個人は給与所得を返済原資として評価されるため、サラリーマンは融資を受けやすい傾向があります。
1棟目は個人で購入し、2棟目以降で法人を設立するのが王道パターンです。
相続を見据えた判断
将来の相続を考えると、法人所有には別のメリットがあります。株式として分割しやすく、不動産そのものを分けるより柔軟な相続対策が可能です。
次回は5年超売却の重要性を解説します。


