4年償却の基礎 公開: 2025.01.23
減価償却費の計算方法|定額法と定率法の違い
減価償却費とは
減価償却費とは、建物や設備などの固定資産を、その使用期間(耐用年数)にわたって経費として計上する会計処理です。
不動産投資では、この減価償却費が節税の大きな武器になります。実際のキャッシュアウトなしに経費を計上できるため、帳簿上の利益を圧縮して税金を減らせます。
定額法とは
定額法は、毎年同じ金額を償却する方法です。
計算式:
年間償却費 = 取得価額 × 償却率(1÷耐用年数)
例:建物5,000万円、耐用年数4年の場合
- 償却率 = 1÷4 = 0.25(25%)
- 年間償却費 = 5,000万円 × 0.25 = 1,250万円
- 4年間、毎年1,250万円を経費計上
建物は定額法のみが適用されます。シンプルで計算しやすいのが特徴です。
定率法とは
定率法は、初期に多く、後半に少なく償却する方法です。
計算式:
年間償却費 = 未償却残高 × 償却率
設備や機械など、初期に価値が大きく減少する資産に適しています。不動産投資では、エアコンや給湯器などの附属設備に適用可能です。
不動産投資での使い分け
| 資産の種類 | 適用可能な方法 | 推奨 |
|---|---|---|
| 建物本体 | 定額法のみ | 定額法 |
| 附属設備 | 定額法・定率法 | 定額法(建物に含める) |
| 構築物 | 定額法のみ | 定額法 |
築古木造アパートの4年償却では、建物本体の比率を最大化することが重要です。設備を分離するより、建物に含めて一括で償却する方が有利なケースが多いです。
4年償却と減価償却の関係
築22年超の木造建物は、簡便法により耐用年数4年で償却できます。
- 法定耐用年数22年を全て経過 → 22年 × 20% = 4.4年 → 4年
- 建物取得価額の25%を毎年経費化
- 4年間で建物価額全額を償却完了
この「4年で建物価額全額を経費にできる」という特性が、高所得者の節税に活用されています。
まとめ
- 減価償却費は実際の支出なしに計上できる経費
- 建物は定額法のみ、設備は定率法も選択可能
- 築古木造の4年償却では建物比率を最大化することが重要
- 毎年の償却費を正確に計算してキャッシュフローを予測すべき


