職業・属性別節税 公開: 2025.01.23
退職金の節税対策|一時所得と4年償却の組み合わせ
退職金と4年償却投資
退職金はまとまった金額を受け取る機会であり、その運用方法として4年償却投資は有効な選択肢です。
退職金活用のポイント:
- まとまった資金での投資が可能
- 退職後の安定収入源
- 節税効果の活用
- 相続対策にも
退職金の税制
退職所得の計算
退職金は「退職所得」として、優遇された税制が適用されます。
退職所得 = (退職金 − 退職所得控除)× 1/2
退職所得控除
| 勤続年数 | 控除額 |
|---|---|
| 20年以下 | 40万円 × 勤続年数 |
| 20年超 | 800万円 + 70万円 ×(勤続年数 − 20年) |
例:勤続30年の場合
800万円 + 70万円 × 10年 = 1,500万円
1/2課税
控除後の金額がさらに1/2になるため、税負担は大幅に軽減されます。
例:退職金3,000万円、勤続30年の場合
(3,000万円 − 1,500万円)× 1/2 = 750万円(課税対象)
税額:約150万円程度
退職金と不動産投資の組み合わせ
パターン1:退職前に投資開始
退職前の高所得時に4年償却投資を開始。
メリット:
- 高い所得税率で損益通算
- 融資が受けやすい
- 退職後も収入継続
流れ:
- 退職3〜5年前に物件購入
- 在職中は損益通算で節税
- 退職後は不動産収入で生活
パターン2:退職金で現金購入
退職金を使って現金で物件購入。
メリット:
- ローン返済なし
- 家賃収入がそのまま手元に
- 融資審査不要
流れ:
- 退職金受領
- 一部を不動産投資に充当
- 家賃収入が年金を補完
パターン3:退職金 + 融資
退職金を頭金にして、融資を受けて投資。
注意:
- 退職後は融資が難しい
- 退職前に融資を確定させておく
シミュレーション例
退職前に投資(損益通算狙い)
条件:
- 年収1,200万円のサラリーマン(退職3年前)
- 築古木造アパート6,000万円を購入
- 建物4,200万円(4年償却)
3年間の効果:
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 年間償却費 | 1,050万円 |
| 年間節税効果(税率43%) | 約450万円 |
| 3年間合計節税 | 約1,350万円 |
退職金で現金購入(収入確保狙い)
条件:
- 退職金2,500万円(税引後)
- 築古木造アパート2,500万円を現金購入
- 年間家賃収入250万円(利回り10%)
収入効果:
- 月間約20万円の収入
- 年金と合わせて生活費を確保
退職後の確定申告
退職後は以下の所得を合算して確定申告します。
| 所得の種類 | 内容 |
|---|---|
| 年金 | 雑所得 |
| 不動産 | 不動産所得 |
| その他 | 配当、株式売却益等 |
不動産所得が赤字であれば、年金所得と損益通算できます。
注意点
退職金の使いすぎに注意
退職金全額を不動産投資に回すのは危険。生活資金は別に確保。
配分の目安:
- 生活資金:50%
- 投資資金:30%
- 予備資金:20%
融資のタイミング
退職後は融資が非常に難しくなります。
- 退職前に融資を確定
- 退職後は現金購入が基本
健康リスク
退職後は健康リスクも考慮。管理の手間がかからない物件を。
まとめ
- 退職金は税制優遇があり有利に受け取れる
- 退職前の投資は高所得での損益通算が効果的
- 退職金での現金購入は年金補完として有効
- 退職後は融資が難しいため、計画的に準備


