この記事でわかること

Q. 役員が4年償却投資をするメリットは?
A. 高い役員報酬に対する所得税を、不動産の損益通算で圧縮できます。また、役員報酬の調整と組み合わせることで、最適な節税が可能です。
Q. 役員報酬を下げて法人で不動産を買うべきですか?
A. 一概には言えません。法人での購入は資産が会社に残り、個人での購入は損益通算のメリットがあります。トータルで比較検討が必要です。
Q. オーナー社長と雇われ社長で違いはありますか?
A. オーナー社長は役員報酬を自由に設定でき、法人・個人の使い分けが可能。雇われ社長は報酬の自由度が限られ、個人での投資がメインになります。
Q. 役員報酬の変更タイミングは?
A. 役員報酬は原則として期首から3ヶ月以内に決定し、期中の変更は制限されます。不動産投資を見据えて事前に計画してください。
Q. 退職金との組み合わせは可能ですか?
A. 可能です。役員退職金は税制優遇があり、4年償却投資と組み合わせることで、より効果的な節税・資産形成が実現できます。
会社役員の節税術|役員報酬との最適バランス
職業・属性別節税 公開: 2025.01.23

会社役員の節税術|役員報酬との最適バランス

会社役員と4年償却投資

会社役員は高い報酬を受けることが多く、4年償却投資との相性が良い属性です。

役員の特徴:

  • 高い役員報酬(給与所得)
  • 報酬の調整が可能(オーナー社長)
  • 法人との関係を活用できる
  • 退職金制度の活用

役員の種類と投資戦略

オーナー社長(株主兼役員)

自社の株式を保有し、経営権を持つ社長。

特徴:

  • 役員報酬を自由に設定可能
  • 法人と個人の使い分けができる
  • 会社の資金を活用できる

雇われ社長・役員

株式を保有しない、または少数株主の役員。

特徴:

  • 役員報酬は取締役会で決定
  • 個人での投資がメイン
  • 法人活用の自由度は低い

役員報酬と4年償却の最適バランス

個人で投資する場合

役員報酬を高めに設定し、不動産所得の赤字と損益通算。

【例】
役員報酬:3,000万円
不動産所得:△1,200万円
課税所得:1,800万円
節税効果:約600万円/年

法人で投資する場合

役員報酬を抑え、法人に利益を残して不動産投資。

【例】
法人利益:1,000万円
不動産の償却費:△800万円
法人課税所得:200万円
法人税:約40万円

どちらを選ぶべきか

条件個人投資法人投資
短期で節税したい
資産を会社に残したい×
相続対策も考慮
シンプルに運用したい

多くの場合、個人での投資がシンプルで効果的です。

役員報酬の調整

定期同額給与のルール

役員報酬は「定期同額給与」として、期首から3ヶ月以内に決定し、期中は原則変更不可。

計画のポイント:

  • 不動産投資を見据えて報酬額を設定
  • 期首の株主総会で決定
  • 翌期からの変更を計画

報酬と配当の使い分け

オーナー社長は、報酬と配当の比率を調整できます。

方法税率社会保険
役員報酬最大55%かかる
配当約20%〜49%かからない

配当比率を高めると社会保険料を抑えられますが、損益通算のメリットは役員報酬の方が大きいです。

シミュレーション例

条件:

  • オーナー社長
  • 役員報酬2,500万円
  • 築古木造アパート1億円を購入(個人名義)
  • 建物7,000万円(4年償却)

4年間の効果:

項目金額
年間償却費1,750万円
年間節税効果(税率50%)約875万円
4年間合計節税約3,500万円

退職金との組み合わせ

役員退職金は税制上非常に有利です。

退職金の優遇:

  • 退職所得控除(勤続年数×40万円 or 70万円)
  • 1/2課税
  • 分離課税

4年償却投資で節税しながら、退職金で受け取る設計も可能。

退職金準備との連携

  • 法人で利益を積み立て
  • 退職時に退職金として受領
  • 個人での4年償却投資と両立

注意点

役員貸付のリスク

会社から個人への貸付で不動産を購入すると、税務上問題になることがあります。

  • 適正金利での貸付が必要
  • 過大な貸付は否認リスク

利益相反

オーナー社長が会社の資金で個人的な投資を行うと、株主との利益相反になる場合があります。

社会保険料

役員報酬を高くすると社会保険料も増加。トータルで最適化を検討。

まとめ

  • 会社役員は高報酬で4年償却のメリットが大きい
  • オーナー社長は役員報酬の調整で最適化可能
  • 個人投資がシンプルで損益通算のメリットあり
  • 退職金との組み合わせで長期的な節税を

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