この記事でわかること

Q. 短期譲渡所得と長期譲渡所得の違いは何ですか?
A. 保有期間5年以下が短期(税率39.63%)、5年超が長期(税率20.315%)です。約2倍の税率差があるため、売却タイミングは非常に重要です。
Q. 5年の判定基準はいつからですか?
A. 売却した年の1月1日時点で5年を超えているかで判定します。購入日から単純に5年ではないため注意が必要です。確実には6回目の1月1日以降の売却を推奨します。
Q. 4年償却と5年保有は矛盾しませんか?
A. 矛盾しません。4年間で償却メリットを享受し、5年目は償却なしで耐え、6年目以降に長期譲渡所得で売却するのが理想的なスケジュールです。
Q. 売却益はどのように計算されますか?
A. 売却価格から取得費と譲渡費用を引いた金額が譲渡所得です。減価償却した分だけ取得費が減るため、償却額が大きいほど売却益も大きくなります。
Q. 法人の場合も5年ルールは適用されますか?
A. いいえ、法人には短期・長期の区分がありません。保有期間に関係なく法人税率(約25〜35%)が適用されます。短期売却の可能性があるなら法人が有利です。
5年超売却が鉄則|短期譲渡と長期譲渡の税率差を解説
4年償却の基礎 公開: 2025.01.21

5年超売却が鉄則|短期譲渡と長期譲渡の税率差を解説

個人の譲渡所得税率

不動産を売却して利益が出ると、譲渡所得税が課されます。個人の場合、保有期間によって税率が大きく変わります。

区分保有期間税率(所得税+住民税)
短期譲渡所得5年以下39.63%
長期譲渡所得5年超20.315%

その差は約2倍。4年償却で節税しても、5年以内に売却すると利益の約4割を持っていかれます。

「5年超」の判定基準

注意すべきは、5年の起算点です。単純に購入から5年ではありません。

判定基準:売却した年の1月1日時点で5年を超えているか

例えば、2024年3月に購入した物件を2029年2月に売却すると、2029年1月1日時点ではまだ5年未満。短期譲渡所得が適用されます。

確実に長期譲渡にするには、購入年から数えて6回目の1月1日以降に売却する必要があります。

4年償却との組み合わせ

4年償却スキームでは、5年目に償却が終了します。5年目以降は経費計上できる償却費がなくなり、キャッシュフローが悪化します。

理想的なスケジュール:

  • 1〜4年目:減価償却で節税
  • 5年目:キャッシュフロー悪化を受け入れる
  • 6年目以降:長期譲渡所得で売却

5年目の1年間は「我慢の期間」と割り切る必要があります。

譲渡所得の計算

売却時の課税対象は「売却価格−取得費−譲渡費用」です。減価償却した分だけ取得費が減るため、売却益が大きくなります。

償却で得た節税メリットの一部は、売却時に「精算」されると理解しておきましょう。それでも税率差を活かせば、トータルでプラスになります。

次回はデッドクロス対策を解説します。

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