この記事でわかること

Q. デッドクロスとは何ですか?
A. 減価償却費よりもローン元金返済額が上回り、帳簿上は黒字なのに手元キャッシュが減少する状態です。4年償却終了後に発生しやすい現象です。
Q. デッドクロスはいつ発生しますか?
A. 築古木造アパートの4年償却では、5年目から発生します。償却費がゼロになり、家賃収入がそのまま課税対象になるためです。
Q. デッドクロスを避ける方法はありますか?
A. 完全に避けることは難しいですが、売却タイミングを設計する、新たな物件を購入して償却費を補充する、法人の繰越欠損金を活用するなどの対策があります。
Q. 売却タイミングはいつが最適ですか?
A. 長期譲渡所得が適用される6年目の1月1日以降が最適です。5年目は償却なしで耐え、6年目に売却するスケジュールを購入時点で設計しておきましょう。
Q. 繰越欠損金とは何ですか?
A. 法人の過去の赤字を将来の黒字と相殺できる制度です。最大10年間繰り越せるため、償却期間中の赤字を5年目以降の利益と相殺することが可能です。
デッドクロス対策|償却切れ後の戦略的売却タイミング
4年償却の基礎 公開: 2025.01.22

デッドクロス対策|償却切れ後の戦略的売却タイミング

デッドクロスとは

デッドクロスとは、帳簿上の経費(減価償却費)よりも実際の支出(ローン元金返済)が上回る状態です。

築古木造アパートの場合、4年で償却が終了すると急にこの状態に陥ります。

なぜキャッシュフローが悪化するのか

償却期間中(1〜4年目):

  • 家賃収入:500万円
  • 減価償却費:▲1,250万円
  • 帳簿上:赤字(税金ゼロ)
  • 手元:キャッシュが残る

償却終了後(5年目〜):

  • 家賃収入:500万円
  • 減価償却費:ゼロ
  • 帳簿上:黒字(税金発生)
  • 手元:税金分だけキャッシュアウト

家賃収入は変わらないのに、税金が発生してキャッシュフローが悪化する。これがデッドクロスの正体です。

対策1:売却タイミングの設計

最もシンプルな対策は、デッドクロス前後で売却することです。

  • 4年目終了時点で含み益があれば5年目に入って即売却準備
  • 6年目の1月1日以降(長期譲渡所得適用後)に売却実行

購入時点で「いつ売るか」を決めておくことが重要です。

対策2:次の物件を購入

売却せずに保有を続けるなら、新たな築古木造を購入して償却費を補充する方法があります。

ただし、物件を増やし続けることになり、管理の手間と融資枠の問題が生じます。出口のない自転車操業にならないよう注意が必要です。

対策3:法人での繰越欠損金活用

法人所有の場合、過去の赤字を10年間繰り越せます。償却期間中に積み上げた繰越欠損金で、5年目以降の利益を相殺する戦略も有効です。

次回は4年償却の落とし穴を解説します。

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