4年償却の基礎 公開: 2025.01.22
デッドクロス対策|償却切れ後の戦略的売却タイミング
デッドクロスとは
デッドクロスとは、帳簿上の経費(減価償却費)よりも実際の支出(ローン元金返済)が上回る状態です。
築古木造アパートの場合、4年で償却が終了すると急にこの状態に陥ります。
なぜキャッシュフローが悪化するのか
償却期間中(1〜4年目):
- 家賃収入:500万円
- 減価償却費:▲1,250万円
- 帳簿上:赤字(税金ゼロ)
- 手元:キャッシュが残る
償却終了後(5年目〜):
- 家賃収入:500万円
- 減価償却費:ゼロ
- 帳簿上:黒字(税金発生)
- 手元:税金分だけキャッシュアウト
家賃収入は変わらないのに、税金が発生してキャッシュフローが悪化する。これがデッドクロスの正体です。
対策1:売却タイミングの設計
最もシンプルな対策は、デッドクロス前後で売却することです。
- 4年目終了時点で含み益があれば5年目に入って即売却準備
- 6年目の1月1日以降(長期譲渡所得適用後)に売却実行
購入時点で「いつ売るか」を決めておくことが重要です。
対策2:次の物件を購入
売却せずに保有を続けるなら、新たな築古木造を購入して償却費を補充する方法があります。
ただし、物件を増やし続けることになり、管理の手間と融資枠の問題が生じます。出口のない自転車操業にならないよう注意が必要です。
対策3:法人での繰越欠損金活用
法人所有の場合、過去の赤字を10年間繰り越せます。償却期間中に積み上げた繰越欠損金で、5年目以降の利益を相殺する戦略も有効です。
次回は4年償却の落とし穴を解説します。


