この記事でわかること

Q. 借り換えのメリットは何ですか?
A. 最大のメリットは金利低下による返済額の削減です。例えば、残債3,000万円・残期間15年で金利を1%下げられれば、総返済額が約230万円削減できます。また、融資期間の延長によるキャッシュフロー改善も期待できます。
Q. 借り換えの費用はどのくらいかかりますか?
A. 借り換え費用は、繰上返済手数料(残債の0〜2%程度)、抵当権抹消・設定費用(10〜30万円程度)、事務手数料(5〜10万円程度)などがかかります。合計で残債の1〜3%程度を目安に考えましょう。
Q. いつ借り換えを検討すべきですか?
A. 金利差が0.5%以上あり、残債・残期間がある程度残っている(1,000万円以上、5年以上)場合に検討の価値があります。また、市場金利が低下したタイミング、物件の収益性が向上したタイミングも借り換えの好機です。
借り換えで収益改善|金利交渉のポイント
融資・資金計画 公開: 2025.01.15

借り換えで収益改善|金利交渉のポイント

借り換えとは

借り換え(リファイナンス)とは、現在の借入を別の金融機関の融資で一括返済し、新たな条件で借り直すことです。

より有利な条件に乗り換えることで、収益性の改善が期待できます。

借り換えのメリット

1. 金利の引き下げ

借り換え効果(残債3,000万円・残期間15年の場合)
現在金利3.0% → 借り換え後2.0%
月々返済額:20.7万円 → 19.3万円(▲1.4万円)
年間削減額:約17万円
総削減額:約250万円

2. 融資期間の延長

返済期間を延長することで、月々の返済額を減らしキャッシュフローを改善できます。

3. 返済方式の変更

元利均等から元金均等への変更など、返済方式を見直す機会にもなります。

4. 金融機関との関係構築

新たな金融機関との取引開始により、将来の融資(2棟目以降)につなげられます。

借り換えのデメリット・コスト

かかる費用

費用項目目安金額
繰上返済手数料残債の0〜2%
抵当権抹消登記費用1〜2万円
抵当権設定登記費用残債の0.4%+司法書士報酬
事務手数料5〜10万円
印紙税2〜6万円

借り換えの判断基準

借り換え費用を上回るメリットがあるかを確認しましょう。

借り換えを検討すべき目安

  • 金利差:0.5%以上
  • 残債:1,000万円以上
  • 残期間:5年以上

シミュレーション例

残債:3,000万円
残期間:15年
現在金利:3.0%
借り換え金利:2.0%
借り換え費用:60万円(残債の2%)

金利削減効果:約250万円
費用控除後のメリット:約190万円 → 借り換え有利

借り換えの進め方

ステップ1:現状の確認

  • 現在の金利・残債・残期間
  • 繰上返済手数料の有無・金額
  • 現在の金融機関との契約内容

ステップ2:借り換え先の選定

検討先特徴
他の地方銀行金利競争で有利な条件を引き出しやすい
信用金庫柔軟な対応が期待できる
ノンバンク融資期間延長に対応

ステップ3:金利交渉

複数の金融機関から条件を取り、現在の金融機関にも金利引き下げ交渉を行います。

ステップ4:審査・契約

新規融資と同様の審査があります。必要書類を準備し、審査を受けます。

ステップ5:実行

既存ローンの一括返済と新規ローンの実行を同日に行います。

金利交渉のコツ

交渉を有利に進めるポイント

  1. 複数行の見積もりを取る

    • 最低3行以上に相談
    • 具体的な金利提示を受ける
  2. 現在の金融機関にも交渉

    • 他行の条件を提示して引き下げ交渉
    • 借り換えより金利引き下げの方がコストが低い
  3. 交渉タイミングを選ぶ

    • 決算期(3月・9月)前は条件が出やすい
    • 金融機関のキャンペーン時期を狙う
  4. 取引拡大をアピール

    • 預金口座の開設
    • 給与振込の指定
    • 将来の追加融資の可能性

交渉トーク例

「御行での借り換えを検討しています。
他行からは金利2.0%の提示を受けていますが、
御行でそれ以上の条件をいただければ、
メインバンクとして取引を集約したいと考えています。」

借り換えの注意点

1. 築古物件の評価

借り換え時にも物件の担保評価が行われます。築年数が進んでいると評価が下がり、融資額が減る可能性があります。

2. 属性の変化

借入当初から年収・勤務先が変わっている場合、審査に影響することがあります。

3. 抵当権の順位

2番抵当以降がついている場合、借り換えが複雑になることがあります。

4. 期限の利益喪失

既存ローンに契約違反がある場合、借り換えが難しくなることがあります。

まとめ

  • 借り換えは金利1%低下で数百万円の削減効果
  • 金利差0.5%以上、残債1,000万円以上、残期間5年以上が目安
  • 借り換え費用(残債の1〜3%程度)を上回るメリットがあるか確認
  • 複数の金融機関に相談し、現在の銀行にも交渉
  • 決算期前など交渉タイミングを選んで有利な条件を引き出す

既存ローンの見直しは収益改善の有効な手段です。定期的に金利動向をチェックし、借り換えの機会を逃さないようにしましょう。

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